悪いことが続くときに考えたいこと|原因を一つに決めつけない整理法
悪いことが続くと、 何か一つの原因があるのではないかと 考えてしまうことがあります。 けれど、出来事が重なっていることと、 すべてが同じ原因から起きていることは別です。 大切なのは、 起きたことを一つずつ分け、 現実に必要な対処を確かめ、 これからの生活との境界を整えることです。
この記事で分かること
- 悪い出来事が重なったときに、 一つの原因へ結びつけなくてよい理由
- 出来事の関係を分けて整理する、 四つの見方
- 現実に必要な対処を優先するための、 具体的な確認方法
- 過去へ置くことと、 これから守ることを分ける考え方
悪いことが続くとき、最初に考えたいこと
仕事で失敗した直後に、 家族との言い争いが起きる。 その数日後には、 以前から使っていた物が壊れる。
このような出来事が短い期間に重なると、 「最近、何をしてもよくない」 「何か大きな原因があるのではないか」 と感じることがあります。
ただし、 出来事が同じ時期に起きたことだけで、 一つの原因から生じたとは判断できません。
前の問題から直接つながった出来事もあれば、 同じ生活環境から生じた問題、 関係なく時期だけが重なった出来事もあります。
最初に確認したいこと
「悪いことが続いている」という感覚と、 「すべてに共通する原因がある」という判断は、 同じではありません。 まずは、出来事をまとめて解釈せず、 一つずつ分けて確認します。
原因を急いで決めなくてもよい
理由が分からない状態は落ち着かないものです。 そのため、 説明しやすい一つの答えを探したくなることがあります。
しかし、 十分に確認しないまま原因を決めると、 実際に必要な対応が見えにくくなります。
仕事の問題には仕事上の確認が必要です。 生活費の問題には支出や契約内容の確認が必要です。 体調の変化には、 状況に応じて医療機関への相談が必要です。
それぞれに必要な対応は、 一つの大きな説明へまとめるよりも、 問題を分けたほうが見つけやすくなります。
出来事が重なって見える四つの背景
悪いことが続いているように感じるときは、 出来事同士の関係を、 次の四つに分けて考えると整理しやすくなります。
| 出来事の種類 | 具体例 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 前の出来事から直接つながった問題 | 仕事の確認漏れによって、 修正作業や予定変更が続いた | 最初の問題に、 まだ対応が必要か |
| 共通する環境から生じた問題 | 業務量の増加によって、 複数の作業で余裕がなくなった | 時間、環境、予定に 共通する負担がないか |
| 前の出来事の影響が残った問題 | 嫌な出来事のあと、 別の場面でも緊張や考え込みが続いた | 前の出来事を、 今の状況へ持ち込みすぎていないか |
| 関係なく時期だけが重なった出来事 | 人間関係の行き違いと、 家電の故障が同じ週に起きた | 二つの出来事に、 確認できる関係があるか |
直接つながる問題は、最初の出来事へ戻る
前の出来事から次の問題が生じている場合は、 出発点となった内容を確認します。
例えば、 仕事の連絡漏れによって予定がずれ、 その影響で別の約束にも遅れた場合、 二つの問題は直接つながっています。
この場合は、 誰に連絡が必要か、 どの予定を変更すればよいかなど、 最初の問題から順番に対応します。
共通する環境がある場合は、条件を見直す
同じ問題が繰り返されている場合は、 出来事そのものよりも、 背景にある環境を見直します。
予定を入れすぎていないか。 一人で抱えている作業が多すぎないか。 必要な確認を行う時間が取れているか。
共通する条件が見つかれば、 次の出来事を防ぐために どこから調整するかを考えられます。
関係のない出来事まで結びつけない
同じ時期に起きたからといって、 すべての出来事がつながっているとは限りません。
例えば、 仕事の失敗と、 長く使用していた家電の故障は、 それぞれ別の理由から起きている場合があります。
関係が確認できないものまで 一つの理由へ結びつける必要はありません。
起きた事実と、自分の解釈を分ける
出来事が続くときは、 実際に起きたことと、 そこから自分が受け取った意味が 混ざりやすくなります。
例えば、 「仕事で提出物の修正を求められた」 という内容は、 実際に起きた出来事です。
一方で、 「もう何をしてもうまくいかない」 「この先も悪いことが起き続ける」 という考えは、 出来事に対する解釈です。
分けて書くときの例
事実: 提出した資料について、 修正が必要だと連絡を受けた。
解釈: 自分は今後も、 すべての仕事で失敗するかもしれない。
次の対応: 修正箇所と締切を確認し、 必要に応じて相談する。
感じた不安を否定する必要はない
事実と解釈を分けることは、 不安を感じてはいけないという意味ではありません。
嫌なことが起きれば、 心配になったり、 次の出来事まで気になったりすることがあります。
ただ、 今感じている不安だけで、 まだ起きていない将来を 決めてしまう必要はありません。
確認できることと、 まだ分からないことを分けるだけでも、 次の行動を考えやすくなります。
五つの項目で状況を整理する
頭の中だけで考え続けると、 別々の出来事が一つにつながって 見えてしまうことがあります。
紙やメモへ書き出す場合は、 次の五つの項目に分けて整理します。
- いつ起きたか。
- 実際に何が起きたか。
- 現時点で確認できていることは何か。
- ほかの出来事と関係があるか。
- 次に何をすればよいか。
すべてを詳しく書く必要はありません。 一つの出来事につき、 数行ずつ整理するだけでも十分です。
起きた出来事を一つずつ書く
「最近ずっと悪いことが続いている」 とまとめるのではなく、 それぞれの出来事を 別々に書き出します。
つながりがあるかを確認する
前の問題から直接続いていること、 同じ環境から生じたこと、 時期だけが重なったことを分けます。
今できる対応を決める
連絡する、 予定を見直す、 相談先を調べるなど、 実際に行えることを一つ選びます。
今すぐ決めなくてよいことを分ける
現時点では答えが出ないことまで、 一度に結論を出す必要はありません。 後で確認する内容として分けておきます。
一度にすべて解決しようとしない
出来事を分けて整理すると、 すぐに対応が必要なものと、 少し時間を置いて考えられるものが見えてきます。
今日必要な連絡が一つだけなら、 まずはその連絡を行います。 今週中に調整すればよい予定なら、 確認する日を決めておきます。
問題の数が多いときほど、 まとめて答えを出すより、 一つずつ順番をつけることが大切です。
現実の対処を先に考える
悪いことが続いていると感じる場合でも、 現実の問題があるときは、 その内容に合った対応を先に確認します。
- 体調の変化や気になる症状がある場合は、 医療機関へ相談する。
- 契約、請求、借金などの問題がある場合は、 内容に応じた専門窓口へ相談する。
- 職場で同じ問題が続いている場合は、 業務内容や相談窓口を確認する。
- 家族や人間関係の問題では、 安全に話せる相手や支援先を確認する。
- 生命や身体に差し迫った危険がある場合は、 警察、救急、医療機関などへ連絡する。
気持ちの区切りと、問題の解決は別に考える
自分なりの区切りをつくることと、 現実の問題を解決することは、 同じではありません。
例えば、 転職前の職場との関係を整理したい場合でも、 未払い賃金や契約上の問題があるなら、 その問題に適した相談や確認が必要です。
区切りをつくることは、 医療、法律相談、行政支援、 緊急時の対応に代わるものではありません。
不安をあおる説明から距離を置く
悪いことが続いているときは、 強い言葉で原因を断定されると、 その説明を信じなければならないように 感じてしまうことがあります。
しかし、 不安を強める説明を受けたからといって、 その場で契約や支払いを決める必要はありません。
料金と条件を、申し込む前に確認する
何らかのサービスを利用する場合は、 申し込む前に、 内容と料金を落ち着いて確認します。
- 何を行うサービスなのか。
- 支払う金額が事前に分かるか。
- 追加料金が発生する条件が示されているか。
- 商品が届く場合、 何が送られてくるのか。
- キャンセルや返品の条件が分かるか。
- 問い合わせ先が案内されているか。
説明がはっきりしない場合や、 不安を理由に即決を求められる場合は、 いったんその場を離れて考えることも大切です。
玄照庵が行わないこと
玄照庵では、 霊、呪い、因縁などの存在を 原因として断定することはありません。
未来に悪いことが起きると告げて、 申込みを急がせることもありません。
お届けする札は、 ご本人が記入した内容をもとに、 区切りたいことと、 これから守りたいことを分けて整えるものです。
出来事の結果や、 将来の変化を保証するものではありません。
過去とこれからの境界をつくる
必要な対応を進めても、 嫌な出来事がすぐに気にならなくなるとは限りません。
すでに終わった出来事を思い返したり、 次に同じことが起きるのではないかと 考えたりすることもあります。
そのようなときは、 過去の出来事を消そうとするのではなく、 これからの生活へ 何を持ち込むのかを分けて考えます。
過去へ置くこと
終わった出来事を、 これからの毎日まで広げない
これから守ること
今後の生活で、 自分が大切にする境界を決める
自分でできる、小さな区切り
区切りをつくるために、 特別な道具や大きな出来事が必要とは限りません。
- 気になっている出来事を紙へ書き、 今必要な対応だけを残す。
- 使わなくなった資料や物を整理し、 今の生活に必要なものを分ける。
- これから続けることと、 いったんやめることを決める。
- 連絡や予定を見直し、 無理なく対応できる範囲を確かめる。
- 一区切りとする日を決め、 その日以降の予定を整理する。
大切なのは、 過去を無理に忘れることではありません。
すでに起きたことと、 これから自分が選ぶことを 同じものとして扱わないことです。
忘れることと、区切ることは違う
嫌な出来事があったという事実は、 なかったことにはできません。
けれど、 その出来事があったからといって、 これから起きるすべてのことまで 決まっているわけではありません。
「ここまでは起きたこと」 「ここからは自分で考えること」 と分けるだけでも、 過去との関係を少しずつ整理できます。
玄照庵が考える区切り
出来事の原因を占うのではなく、 ご本人が終わりにしたいことと、 これから守りたいことを分ける。 玄照庵は、 その境界を一人分の札へ整えることを 大切にしています。
まとめ
悪いことが続いていると感じるとき、 すべてを一つの原因へ結びつける必要はありません。
- 出来事が重なったことと、 共通する原因があることを同じにしない。
- 前の問題から続くこと、 同じ環境から生じたこと、 関係なく重なったことを分ける。
- 実際に起きた事実と、 そこから生じた解釈を区別する。
- 医療、契約、安全、生活に関する問題は、 内容に合った現実の対処を優先する。
- 不安をあおる説明や、 高額な契約を急がせる案内には距離を置く。
- 過去へ置くことと、 これから守ることを分けて考える。
何から始めればよいか分からないときは、 今起きている出来事を 一つだけ書き出すところからで構いません。
必要な対応を確かめながら、 過去とこれからの境界を、 自分の生活に合う形で整えていきましょう。
